山形県福祉事業所介護職員等相互派遣ネットワーク事業「応援予定職員のための感染症対策研修」質問の回答について(その2)

感染症対策研修(庄内会場)での受講者の方から質問に対し、講師の栗田先生より、下記のとおり回答がありましたのでお知らせします。

Q.配膳時、手袋を使用して対応している施設があります。手指衛生、アルコール消毒だけでは不足でしょうか。 

A.「高齢者介護施設における感染対策マニュアル 改訂版」(PDF)より抜粋
(4) 手袋の着用と交換
血液等の体液や嘔吐物、排泄物等に触れる可能性がある場合に、手袋を着用してケアを行うことは、入所者や職員の安全を守るために必要不可欠なことです。
a. 基本的な考え方
手袋は、標準予防策(スタンダード・プリコーション)や接触感染予防策を行う上で、最も一般的で効果的な 防護用具です。入所者や職員の感染リスクを減少させるために、すべての人の血液、体液、分泌物、嘔吐物、 排泄物等に触れるときには必ず手袋を着用します。また、触れる可能性がある場合にも、確実に着用します。
b. してはいけないこと 次のようなことは、絶対にやめます。
・汚染した手袋を着用したままで他のケアを続けることや別の入所者へケアをすること
・ケアの際に着用した手袋をすぐにはずさずに、施設内のいろいろな場所に触ったり、次のケアを行うときに使用した手袋を再利用すること
・手袋を着用したからという理由で、衛生学的手洗いを省略したり簡略にすませたりすること
c. 注意事項
・手袋を外したときは、手指消毒(または、目に見える汚れが付いている場合は、液体石けんと流水による手洗 い)を行います。
・手袋の素材によっては、手荒れを悪化させたり、アレルギーを起こしたりする場合もあるので、選ぶときには手袋 の材質やパウダーの有無等の確認が必要です。
(5) 食事介助
食事介助の前は、介護職員等は必ず衛生学的手洗いを行い、清潔な器具・清潔な食器で提供することが大切です。
特に、介護職員が入所者の排泄介助後に食事介助を行う場合は、液体石けんと流水による手洗いの徹底が必要です。介護職員等が食中毒病原体の媒介者とならないよう、十分に注意を払います。

上記マニュアルの抜粋にもあるように、手袋の着用と交換のタイミングを理解すること。食事は清潔な手で提供することがポイントになると思います。配膳時の手袋は、自分を守るための手袋なのか、相手を守るための手袋なのかどちらでしょうか?また、配膳時の手袋の交換頻度はどれくらいでしょうか?もし、つけた手袋を最後まで交換せずに配膳しているとしたら、それはきれいな手袋で配膳しているといえるか、今一度考えてみていただければと思います。
標準予防策の考え方では、配膳時に血液や体液に触れる可能性はほとんどないといえることから、手指衛生で十分だと思います。

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